やがて私は、「律法主義」的な考えとは正反対の「福音」的な生き方<まず、神が私たちを愛して与えてくださる豊かな「恵み」を感謝して受け、その恵みに「応答」して生きる>がわがりました。そして今は、キリストとともに、神の恵みの中を喜んで歩んでいます。
クリスチャン生活は堅苦しくありません。クリスチャンの人生は、真の神のすばらしさをほめたたえ、神の愛に満たされ、神と人を自由に愛する者とされていく生活です。あなたもまず、真の神を知ってください。神は、聖書と教会と生活の中で、ご自分がどんなにすばらしいお方かをあなたに知らせてくださいます。神のすばらしさを知るにしたがって、あなたが神を喜んで信頼する心が少しずつ成長していくことでしょう。次に、神がどれほど大きな愛で自分を愛してくださるかを知ってください。そうすれば、永遠に完全な神の愛で愛されている幸せな人として、神と人を愛することを少しずつ身につけ、キリストに似た者に変えられていく旅を喜んで続けられることでしょう。そして、ぜひ、あなたが神から与えられた愛と恵みを、多くの人々と分かち合って生きる人になってください。
さて、神の愛と恵みのお働きとしては、まず創造と支配(保持)があげられます。神は世界と人類を、愛し祝福する対象として創造されました。神は私たちに、すばらしい世界と豊かな自然、人類と家族、かけがえのないいのちと体を与えてくださいました。神はまた、創造された世界と私たちを愛をもって支配し、祝福するために休むことなく働き続けておられます。考えてみてください。たとえば、私たちが生きていくための基本的な体の機能ー脳、呼吸、消化、感覚等ーは、自律(本当は神律)神経によって動かされています。空気も食べ
ですから、私たちは、神から与えられたいのちと体を守るために、体を害することを避け、心身の健康を心がけるのです。また、神が与えられた心、才能、生活を豊かにするために、家庭建設や育児、教育や芸術、医療や福祉等の働きに励みます。農林水産業、製造業や流通業、学術研究などの仕事を通じて、神からの自然の恵みを分かち合うために働きます。世界の平和と秩序を維持し、人類の福祉を増進し、自然環境を保全するために、社会や政治などにかかわる活動をすることも、神のみこころであると私は考えています。
何よりも私たちは、家族や隣人との人間関係の中で、神に愛され生かされている者として、お互いに愛し合い、与えられている神の恵みを分かち合って生き、神が人々の人生を祝福されるお働きに参加したいのです。
神の愛と恵みのお働きの中で、最大で最高のものは「救い」です。神は私たち罪深い人間を救うために、ご自分のひとり子を犠牲にしてくださいました。キリストは、私たちのために、神としての栄光を捨てて人間となり、十字架の上でいのちをささげてくださいました。私たちが神の子どもとされ、復活されたキリストと同じ栄光の姿に変えられて、神の国で永遠に生きる者とされるという救いは、まったく一方的な神の恵みのお働きです。
ですから、私たちは恵み深い神に誇り、賛美するのです。世界の教会は、毎週日曜日にこの愛の神を礼拝するために集まるのです。私たちは神の救いの恵みを多くの人々と分かち合うために、福音を全世界の人々に伝えます。また、キリストに似た者とされるために神のみことば(聖書)を共に学び、神の子どもらしく歩めるように励まし合います。そして、私たちのために大きな犠牲を払われた神とキリストにならって、神の豊かな恵みを家族や隣人と分かち合うために、喜んで小さな犠牲を払いたいと願っているのです。
クリスチャン生活は、神の恵みによって生かされ救われていることを感謝し、神を賛美する生活です。また、神の豊かな恵みを人々と分かち合うために、神のお働きに参加させていただく、光栄な喜びに満ちた人生です。
後藤喜良著「キリスト教 ここが聞きたい! Q&A 21」(いのちのことば社)より抜粋
迷っているとき、悩んでいるとき、苦しいとき…。そんなときは、聖書のこの個所を読んでみてください。
⇒ 孤独でさびしい
⇒ 悲しい、慰めがほしい
⇒ へこんで、立ち直れそうもない
⇒ 疲れた
⇒ 失敗できないことが目前に迫っている
⇒ 悪い習慣がなかなかやめられない
⇒ 決断できない
⇒ 健康を害している
⇒ 外見や人目が気になる
⇒ 不安だ。安心したい
⇒ ほしい物が尽きない
⇒ あれこれ心配して眠れない
⇒ 年をとるのが怖い
⇒ 死ぬのが怖い
⇒ 自分は価値がないと感じる
⇒ 人と比べて、自分なんてダメだ
⇒ 人が赦せない
⇒ やってはいけないことをしてしまった
⇒ 人に傷つけられた
⇒ 嫉妬を感じる
⇒ 人を愛したい
⇒ 友だちのことで悩んでいる
⇒ 自分の思い通りにいかない
⇒ ことばで人を傷つけてしまった
⇒ 夫婦関係がぎくしゃくしている
⇒ 子育てに不安を感じる
⇒ 本当に大切なことはなんだろう
⇒ 変わらないものなどあるのだろうか
聖書で語られる神の物語を見て、聞いて、知ってください。
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⇒ イントロダクション
⇒ 第1章:はじめに
⇒ 第2章:選択
⇒ 第3章:死をもたらす病
⇒ 第4章:約束の前ぶれ
⇒ 第5章:祝福となるために
⇒ 第6章:神の約束による民族
⇒ 第7章:神の道を歩むように召される
⇒ 第8章:約束された方
⇒ 第9章:イエスの働き
⇒ 第10章:神の愛と正義が交差する
⇒ 第11章:イエスは復活した
⇒ 第12章:イエスに従う者たち
⇒ エンディング